たこつぼ型心筋症(たこつぼ症候群)

 
やまねこ
たこつぼ型心筋症は、特発性にも特定にも分類されない、特殊な心筋症だニャ

【たこつぼ型心筋症(たこつぼ症候群)とは?】a

突然何の前触れもなく胸痛や息切れなどの症状を発症し、心臓の壁運動が一部高度に障害される疾患です。心臓の冠動脈が急に閉塞する急性心筋梗塞に似た症状であるため、心臓カテーテルなどに検査による鑑別が必要な時があります。冠動脈の血流に問題がないことが確認されると、心筋梗塞ではなく、たこつぼ型心筋梗塞と診断されます。

強い精神的ストレス、手術などの身体的なストレスを契機に発症することが多いのが特徴とされています。特定の治療法はありませんが、ほとんど自然経過とともに回復します。ただし、経過中に心不全や重篤な不整脈を合併することがあり、それらに対する対処療法が必要です。

【たこつぼ型心筋症(たこつぼ症候群)は特殊な心筋症?】

たこつぼ型心筋症は、特発性心筋症や特定心筋症の分類には入らず、特殊な心筋症として認識されています。

発見当初は、収取期の心臓の動きが局所的に悪くなり、その形態が「たこつぼ」に似ていることからたこつぼ型心筋症と呼ばれていましたが、最近では様々な付随して心臓に収縮障害をきたす「症候群」として認識されています。

〈ICD分類〉

たこつぼ型心筋症(たこつぼ症候群)⇒ I51.8