CATEGORY

やまねこコラム

逆流性食道炎と胃食道逆流症(GERD)が併記されている場合は、どっちが本当?

逆流性食道炎を患っている患者さんのカルテに胃食道逆流症(GERD)と記載されていることがあります。ドクターとしては何気なく書いたつもりかもしれませんが、ICD10のコード上、逆流性食道炎(K21.0)と胃食道逆流症(K21.9)とでは細分類が変わって来てしまうので、処理をする事務方にとっては併記をされてしまうと、どっちなんだ?と頭を抱えてしまう案件になってしまうますよね。 厳密にいえば、胃酸を多く […]

慢性腎臓病と急性腎疾患は併発する?

慢性腎臓病(CKD)を患っている患者さんのカルテにときどき急性腎不全や急性腎障害(AKI)の文字が混じって書いてあることがあります。 急性、慢性という日本語を考えれば、どうしても急性硬膜下血腫と慢性硬膜下血腫の関係の様に、急性だったものが、一定の時間を過ぎて慢性になっていく、もしくは一旦は症状が治まったものの、再び現れて慢性的な症状になっていくというイメージをもってします。 なので、そうしたイメー […]

同じ人のカルテに1型と2型糖尿病の記載があった場合、どちらが本当?

医療に初めて携わる人が糖尿病という単語に出会ったとき、最初に戸惑うのが、糖尿病に「1型」と「2型」の分類があることです(その他にもステロイド性などありますが、多くは1型と2型です)。ありがちなイメージでは、1型の人は先天的な人が多く、2型の人には後天的な人が多いので、生まれつきか、そうじゃないかで1型と2型を分けるのかと思いがちですが違います。 あくまで1型と2型を決めるのはインスリンを分泌してい […]

紛らわしい医療略語① 「HTN」って本当に腎性高血圧?

医療に関わるほとんどの人を悩ますのが医療略語ですね。とにかく数が多すぎて、覚えるところが良くわかりませんね。特に循環器科など略語がオンパレードな科はもはや日本語を読んでいるのかどうかも怪しく感じてきてしまいます。 しかも同じ略語で科や文脈によって意味が違うとかふざけたものも多いですしね。ただ実際医者も全部を覚えているというわけではなく、大抵の場合は、基本的なものと自分の専門分野を中心に、という感じ […]

電解質⇒イオンで、電解質異常のイメージが湧く

電解質異常って、文系の人にはピンとこない日本語ですよね。正確には電解質平衡異常であって、「平衡」は大抵省略されています。平衡とはようするにバランスです。 そう考えれば、電解質のバランスが異常をきたしているという意味になりますが、そうすると問題なのは電解質がどういう意味かという話になります。 でも、この電解質、実は日本語ではわかりにくいのに、横文字に変換すると途端に知っている言葉になるんですよね。電 […]