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やまねこコラム

循環器科 略語集

 やまねこ よく出てくるものをまとめてみたニャ 《A》 ACS・・・急性冠症候群 af、AF・・・心房細動 AF,AFL・・・心房粗動 AMI・・・急性心筋梗塞 AP・・・狭心症 APC・・・心房性期外収縮 ASD・・・心房中隔欠損症 ASO・・・閉鎖性動脈硬化症 AT・・・心房性頻拍 AVR・・・大動脈弁置換術 AVRT・・・房室回帰性頻拍 AVNRT・・・房室結節回帰性頻拍 《B》 […]

心房細動と心房粗動の違い

 やまねこ ようするに電気ループの数と大きさと速さの違いだニャ 心房細動と心房粗動は、電気信号のループが心房の中にあるという点は共通しているので、病態は非常に似ています。なので、ICD10(2013年度版)以前は、二つともI48のコードにまとめられていて、細分類はされていませんでした。 【二つの違い】 《心房細動》 小さな電気グループが6~8個程度心房内に同時に出来、それらのループが動き […]

セットで覚える病名②「高尿酸血症と痛風」

「痛風」という病名を一度は聞いたことがある人は多いと思います。大抵は、足の親指の付け根に突然激痛が走り、それが1週間から10日間ほど続くという病気です。 この「痛風」とセットで覚えたい病名は「高尿酸血症」です。なぜ高尿酸血症が痛風と一緒に覚えるべきなのかといえば、それは痛風という病気がなぜ起きるのかを考えればわかります。 そもそも痛風の原因は「尿酸」です。尿酸とは、食べ物や体内組織に含まれるプリン […]

抗生物質の発見と耐性菌の誕生の終わりなきイタチゴッコ

つい百年ほど前まで、人類は菌に対して無力でした。しかし1928年にイギリスの細菌学者フレミングが、偶然からアオカビがブドウ球菌を殺すことを知ります。そして、1940年に化学者ブローリーによって最初の抗生物質であるペニシリンが開発され、人類はペニシリンをはじめとする抗生物質によって、平均寿命を急上昇させてきました。長い間人類を苦しめてきた、結核、ペスト、チフス、赤痢、コレラなどの伝染病の脅威から逃れ […]

セットで覚える病名①「食道静脈瘤と肝硬変」

セットで覚えた方が便利が病名があります。つまり、この病名が出て来れば、この病名も疑うといった感じで、因果関係が強い病名ですね。 その代表格が食道静脈瘤と肝硬変です。ICD分類では、二重コードになっているので、それだけで間違いなく関係が深いことがわかりますが、この場合、食道静脈瘤の原因の大抵がもとを辿れば肝硬変に行き着くので、食道静脈瘤と出て来れば、まず肝硬変を疑うべきでしょう。 そもそも食道動脈瘤 […]

似て非なるもの。大腸腺腫と大腸腺腫症に気をつけよ!

大腸ポリープとひと口にいっても色々と種類があります。大きくは腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープに分かれ、そのうちの腫瘍性ポリープの方は腺腫とがんに分かれます。つまり、いわゆる大腸ポリープの中でも大腸腺腫と呼ばれるものが、がん化する可能性があるという話です。 なので、内視鏡検査でも形状が腺腫と思われるものは、だいたい切除される、ていうか、がんと診断されていないもので、大腸ポリープとして切除されるものの […]

再生医療のキーとなる幹細胞①

肝細胞と聞いてもピンとこないかもしれませんが、iPS細胞なら聞いたことがある人が多いと思います。そうです。京都大学の山本伸弥教授がノーベル賞をもらった研究ですね。 幹細胞とは、自己複製能と様々な細胞に分化する能力(多分化能)を持つ特殊な細胞のことです。トカゲの尻尾を切っても、切り口から尻尾がまた生えてきますが、ようするにそうやって失ったものをもう一度再生することが出来る細胞のことをいいます。 IP […]

これからの医療を変える「糖鎖」とは?③

糖鎖によって細胞同士が繋がることで、人の体は自然治癒力や免疫力を充分に発揮できるようになります。糖鎖はそうやって様々な情報をっ細胞同士伝達し合う橋渡しをしていますが、糖鎖が伝える情報で、重要なものの一つといわれているがホルモンです。体の様々な場所で作られるホルモンは、体のバランスを保つために、糖鎖によって隅々にまで行き渡っているんですね。 そうした糖鎖とホルモンの関係を語る上で、最もわかりやすいの […]

これからの医療を考える「糖鎖」とは?②

糖鎖とは何なのか? その働きが人の健康にとってとても重要であり、未来の医療を変えるかもしれないほど重要であることは、「これからの医療を変える「糖鎖」とは①」でもお伝えいたしましたね。今回は、では糖鎖の働きをよくするためにはどうすればいいのかを見てみたいと思います。 単純に考えれば、糖鎖に栄養を与えれば、糖鎖の働きはよくなるはずです。じゃあ、糖鎖にどんな栄養を与えればいいのかを考えると、そもそも糖鎖 […]

これからの医療を変える「糖鎖」とは?①

「糖鎖」という言葉を知っているでしょうか? 人の体は、約60兆個の細胞で出来ていますが、そのすべての細胞の表面に、他の細胞と接触する鎖状のヒゲのようなものが数多く存在しています。 これが糖鎖と呼ばれるものです。 そして現在、ほとんどの病気は「細胞同士が繋がっていない、連絡し合っていなことが最大の原因」ということが最近の研究で明らかになってきましたが、まさに細胞同士を繋げるこの糖鎖が働くかどうかで、 […]