心房細動と心房粗動の違い

 
やまねこ
ようするに電気ループの数と大きさと速さの違いだニャ

心房細動と心房粗動は、電気信号のループが心房の中にあるという点は共通しているので、病態は非常に似ています。なので、ICD10(2013年度版)以前は、二つともI48のコードにまとめられていて、細分類はされていませんでした。

【二つの違い】

《心房細動》

小さな電気グループが6~8個程度心房内に同時に出来、それらのループが動き回って一定内にとどまっていない状態にある。

《心房粗動》

旋回する電気信号のループが一つで、同じところをグルグルと回っている状態にある。

⇒ ようするに電気信号のループが「小さいものがたくさん」が心房細動で、「大きなものが一つ」が心房粗動。

また心房細動と心房粗動では、電気信号のループの「回転する速さ」も違います。

また心房細動と心房粗動では、電気信号のループの「回転する速さ」も違います。

心房細動:1分間に約400~600回の回転でとても速い。

心房粗動:1分間に約250~320回で、心房細動に比べるとゆっくり。

※こうした回転の速さの違いは、電気信号のループの大きさによるものと考えられています。