循環器の基礎知識① 不整脈とは?

 
やまねこ
循環器の病名には、まず「不整脈」と「虚血性疾患」の二つに分けられるニャ

循環器系の病名には大きく分けて「不整脈」「虚血性疾患」の二つに分かれます。

まず「不整脈」ですが、これは心臓の脈拍が正常とは異なるタイミングで起きるようになった状態のことを言います。さらに「不整脈」は「頻脈」「徐脈」「期外収縮」の三つに大きく分けられます。

⇒ 脈が速くなる「頻脈」

⇒ 脈が遅くなる「徐脈」

⇒ 予定されていないタイミングで脈が生じる「期外収縮」

といった感じですね。

通常、右心房に存在する洞結節から発せられた電気信号は、右心房から左心房、両心室へと順次伝わりますが、この順序だった電気活動が乱れたり、遅くなったりすると、「不整脈」が発生するという仕組みになっています。

ちなみに「不整脈」に分類される主な病名として挙げられるものを下記にまとめました。

《頻脈》

発作性上室頻拍(I47.1)、房室リエントリー性頻拍(I47.1)、心室頻拍(I47.2)、心房細動(I48.0-2)、心房粗動(I48.3-4)、心室細動(I49.0)、心室粗動(I49.0)、ブルガタ症候群(I49.0)、WPW症候群(I45.6)、QT延長症候群(I45.8)

《徐脈》

洞不全症候群(I49.5:徐脈と同時に頻脈も出て来ることがある)、房室ブロック(I44.0-3)

《期外収縮》

心房性期外収縮(上室性期外収縮)(I49.1)、心室性期外収縮(I49.3)