WPW症候群と発作性上室性頻拍症

 
やまねこ
動悸などの症状がなければ治療の必要のない病気だニャ

【WPW症候群とは?】

心臓には正常伝導路以外に、心房と心室の間に副伝導路があります。WPW症候群とは、正常伝導路と副伝導路の間で電気信号の旋回が起こって発作性上室頻拍を発生させる病気です。

WPW症候群は生まれつきの病気ですが、一定の年齢にならないと頻脈発作は起こらないことが多く、3~4割の人は発作がずっと起こらないといわれています。

【WPW症候群の治療】

動機症状がない場合は、WPW症候群といわれても治療の必要はありません。でも病的な動機症状があり、それが長期にわたる場合や頻繁に起こる場合は、治療が必要となります。

この病気の根本治療はカテーテルアブレーションになります。

これは心臓に入れた細い管(カテーテル)の先から高周波を流して異常な回路(副伝導路)を焼き切る治療法で、これを行うと心電図は正常になり、動脈発作も起こらなくなります。

〈ICD分類〉

WPW症候群 ⇒ I45.6

発作性上室性頻拍(PSVT)⇒ I47.1