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コーディング攻略法

心房細動と心房粗動の違い

 やまねこ ようするに電気ループの数と大きさと速さの違いだニャ 心房細動と心房粗動は、電気信号のループが心房の中にあるという点は共通しているので、病態は非常に似ています。なので、ICD10(2013年度版)以前は、二つともI48のコードにまとめられていて、細分類はされていませんでした。 【二つの違い】 《心房細動》 小さな電気グループが6~8個程度心房内に同時に出来、それらのループが動き […]

セットで覚える病名②「高尿酸血症と痛風」

「痛風」という病名を一度は聞いたことがある人は多いと思います。大抵は、足の親指の付け根に突然激痛が走り、それが1週間から10日間ほど続くという病気です。 この「痛風」とセットで覚えたい病名は「高尿酸血症」です。なぜ高尿酸血症が痛風と一緒に覚えるべきなのかといえば、それは痛風という病気がなぜ起きるのかを考えればわかります。 そもそも痛風の原因は「尿酸」です。尿酸とは、食べ物や体内組織に含まれるプリン […]

セットで覚える病名①「食道静脈瘤と肝硬変」

セットで覚えた方が便利が病名があります。つまり、この病名が出て来れば、この病名も疑うといった感じで、因果関係が強い病名ですね。 その代表格が食道静脈瘤と肝硬変です。ICD分類では、二重コードになっているので、それだけで間違いなく関係が深いことがわかりますが、この場合、食道静脈瘤の原因の大抵がもとを辿れば肝硬変に行き着くので、食道静脈瘤と出て来れば、まず肝硬変を疑うべきでしょう。 そもそも食道動脈瘤 […]

似て非なるもの。大腸腺腫と大腸腺腫症に気をつけよ!

大腸ポリープとひと口にいっても色々と種類があります。大きくは腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープに分かれ、そのうちの腫瘍性ポリープの方は腺腫とがんに分かれます。つまり、いわゆる大腸ポリープの中でも大腸腺腫と呼ばれるものが、がん化する可能性があるという話です。 なので、内視鏡検査でも形状が腺腫と思われるものは、だいたい切除される、ていうか、がんと診断されていないもので、大腸ポリープとして切除されるものの […]

逆流性食道炎と胃食道逆流症(GERD)が併記されている場合は、どっちが本当?

逆流性食道炎を患っている患者さんのカルテに胃食道逆流症(GERD)と記載されていることがあります。ドクターとしては何気なく書いたつもりかもしれませんが、ICD10のコード上、逆流性食道炎(K21.0)と胃食道逆流症(K21.9)とでは細分類が変わって来てしまうので、処理をする事務方にとっては併記をされてしまうと、どっちなんだ?と頭を抱えてしまう案件になってしまうますよね。 厳密にいえば、胃酸を多く […]

慢性腎臓病と急性腎疾患は併発する?

慢性腎臓病(CKD)を患っている患者さんのカルテにときどき急性腎不全や急性腎障害(AKI)の文字が混じって書いてあることがあります。 急性、慢性という日本語を考えれば、どうしても急性硬膜下血腫と慢性硬膜下血腫の関係の様に、急性だったものが、一定の時間を過ぎて慢性になっていく、もしくは一旦は症状が治まったものの、再び現れて慢性的な症状になっていくというイメージをもってします。 なので、そうしたイメー […]

同じ人のカルテに1型と2型糖尿病の記載があった場合、どちらが本当?

医療に初めて携わる人が糖尿病という単語に出会ったとき、最初に戸惑うのが、糖尿病に「1型」と「2型」の分類があることです(その他にもステロイド性などありますが、多くは1型と2型です)。ありがちなイメージでは、1型の人は先天的な人が多く、2型の人には後天的な人が多いので、生まれつきか、そうじゃないかで1型と2型を分けるのかと思いがちですが違います。 あくまで1型と2型を決めるのはインスリンを分泌してい […]

電解質⇒イオンで、電解質異常のイメージが湧く

電解質異常って、文系の人にはピンとこない日本語ですよね。正確には電解質平衡異常であって、「平衡」は大抵省略されています。平衡とはようするにバランスです。 そう考えれば、電解質のバランスが異常をきたしているという意味になりますが、そうすると問題なのは電解質がどういう意味かという話になります。 でも、この電解質、実は日本語ではわかりにくいのに、横文字に変換すると途端に知っている言葉になるんですよね。電 […]