心房性期外収縮と上室性期外収縮は言い方が違うだけで同じ意味だニャ
【期外収縮とは?】
期外収縮とは、心臓の中で規則的に電気信号を送ってくれる洞結節とは別の場所から、やや早いタイミングで心臓に電気が流れる現象で、不整脈の中で最もよく見られる病態です。期外収縮は30歳を過ぎる頃からほとんどの人に認められ、年齢とともに次第に増加していきます。
【期外収縮の種類】
心房から電気信号が出てくる期外収縮を心房性期外収縮(上室性期外収縮)、心房の下の心室から電気信号が出てくるものを心室性期外収縮といいます。
これらの電気信号が出てくると、脈が一拍欠けたように感じますが、やや早期に心臓が収縮したために一拍分の脈圧が弱かった脈を触れなかっただけに過ぎません。
【期外収縮の原因】
期外収縮は病気に関連して起こることもありますが、多くは病気とは関係なく、年齢や体質的な理由で出ます。ただ心室性期外収縮の一部は心筋梗塞や心筋症が原因で起きている場合があり、危険な不整脈に移行することがあります。
〈ICD分類〉
心房性期外収縮(APC)・上室性期外収縮 ⇒ I49.1
心室性期外収縮(PVC/VPC)⇒ I49.3
期外収縮NOS ⇒ I49.4
※なお心房性期外収縮と上室性期外収縮は、医者によって言い方が違うだけで同じ病態を意味しています。