卵巣出血

 
やまねこ
卵巣出血は多くの場合自然に止血されるニャ

【卵巣出血とは?】

卵巣出血とは排卵や外的な刺激等により生じた卵巣の傷から出血する状態のことをいいます。

【分類】

卵巣出血は原因別に特発性、外因性、内因性に分類されます。

特発性最も典型的な例。排卵後に形成される新生血管の豊富な黄体からの出血が原因。性交渉などによる機械的刺激が原因となることもありますが、自然に起こることもあります。排卵がある女性には誰にでも起きる可能性がありますが、20~30歳代の女性に多く見られます。

外因性排卵など不妊治療や卵巣手術による出血、子宮内膜症や悪性腫瘍の卵巣への波及などを背景とした出血が挙げられます。

内因性血液凝固異常や抗凝固剤服用などが原因として挙げられます。

【治療】

多くの場合自然に止血します。血液も自然に吸収されることで症状が消退することが多いです。しかし経過観察が可能な場合にも急な貧血進行を認める可能性があります。

また止血を要する場合には、年齢や今後妊娠を希望するかどうかに基づき洗濯されます。電気メスなどで焼灼止血を行う方法と卵巣の一部分を切除して止血する方法があります。

〈ICD分類〉

卵巣出血 ⇒ N83.8