CATEGORY

ICD10 第Ⅱ章(C00-D48)

軟部肉腫

 やまねこ 軟部肉腫は、がんとは区別されるが、かんの一種であることは間違いないニャ 【軟部肉腫とは?】 軟部組織とは、臓器、骨、皮膚を除いた、筋肉、腱、脂肪、血管、リンパ管、関節、神経を指します。軟部肉腫とは、その軟部組織から発生した悪性腫瘍のことです。軟部肉腫は、発生度が低い稀な腫瘍で、「癌」とは区別されますが、悪性腫瘍を意味する「がん」の一種であることは間違いなく、転移を起こす可能性 […]

皮膚がん

 やまねこ 皮膚がんには色々な種類があるニャ 【皮膚の構造】 皮膚は「表皮」「真皮」の二層から構成され、その下に「皮下脂肪織」があります。 《表皮》 「表皮」は、表面から「角質層」「顆粒層」「有棘細胞層」「基底細胞層」で構成されます。「基底細胞層」にはメラノサイトがあり、メラニン色素を発生させます。 《真皮》 「真皮」はコラーゲンなどの線維組織からなり、微小な血管網、神経を有しています。また、皮膚 […]

脂肪腫

 やまねこ 脂肪腫は体のどこにでも発生する可能性があるニャ 【脂肪腫とは?】 脂肪腫とは、皮下の脂肪組織が増殖することによって生じる良性の腫瘍です。脂肪・筋肉・血管など柔らかい部位に出来る「軟部良性腫瘍」の中では最も頻度が高い疾患と言われています。脂肪腫は、体のどこにでも発生する可能性があり、一カ所にとどまる場合もあれば、様々な箇所に複数発生することもあります。成熟した脂肪細胞が増殖して柔らかいし […]

中皮腫

 やまねこ 中皮とは、胸膜、腹膜、心膜のことをいうニャ 【中皮腫とは?】 肺の膜を胸膜、消化器系の臓器の上を覆っている膜を腹膜、心臓の膜を心膜とそれぞれいいます。これらの膜の表面を覆っているのが中皮で、この中皮から発生した腫瘍を中皮腫といいます。 中皮腫は、その発生する場所によって胸膜中皮腫、心膜中皮腫、腹膜中皮腫と呼ばれます。 《胸膜中皮腫》 胸膜の中皮から発生する腫瘍で、良性と悪性があります。 […]

縦隔腫瘍④ そのほかの腫瘍

 やまねこ 縦隔の腫瘍はまだまだ色々とあるニャ 【胚細胞性腫瘍とは?】 胚細胞性腫瘍とは、性腺以外から発生する腫瘍の一つです。若い男性に発生することが多く、全縦隔腫瘍の約5%を占めています。奇形腫に代表される、臨床的に良性である腫瘍と、精上皮腫(セミノーマ)や非セミノーマに代表される悪性腫瘍があります。 《奇形腫》 良性の腫瘍となります。成熟奇形腫と未熟奇形腫に分類されます。嚢胞状になっ […]

縦隔腫瘍③ 胸腺がん、胸腺カルチノイド

 やまねこ 胸腺腫よりも悪性度が高いのが胸腺がんだニャ 【胸腺がん、胸腺カルチノイドとは?】 胸腺がんとは、胸腺上皮細胞から発生する悪性腫瘍です。転移、再発を起こします。胸腺腫に比べて明らかに悪性度が高く、進行も急速です。予後は厳しく、5年生存率は、50%程度とされています。10年生存率は25%程度となります。 胸腺カルチノイドは以前胸腺がんの一部に分類されていますが、2015年の分類か […]

縦隔腫瘍② 胸腺腫

 やまねこ 胸腺腫は低悪性腫瘍なので、転移をすることもあるニャ 【胸腺腫とは?】 胸腺とは、縦隔と呼ばれる部位にあり、実際には身体のほぼ中央で胸骨の後ろ、心臓の前面にある小さな臓器です。胎児から幼児にかけて身体の免疫をつかさどる重要な働きを持っていますが、成人になるとその機能を終えて退化します。 胸腺腫とは原因はまだハッキリとわかっていませんが、胸腺から発生する低悪性腫瘍です。縦隔腫瘍に含まれて分 […]

縦隔腫瘍① 縦隔腫瘍

 やまねこ 縦隔とは臓器ではなく、空間のことを意味するニャ 【縦隔腫瘍とは?】 縦隔とは、胸の中心にある左右の肺の間にある空間を指します。胸腺、心臓、大血管、食道、気管などの重要な臓器が含まれます。縦隔腫瘍とは、それらの臓器に由来して出来る腫瘍のことをいいます。縦隔は、上縦隔、前縦隔、中縦隔、後縦隔の4つの区画に分けられます。 《それぞれの区画ごとに出来やすい腫瘍》 上縦隔:甲状腺腫など […]

肺がんの治療法

 やまねこ 肺がんの治療方法はがんの中でもかなり確立されているニャ 【治療の選択】 肺がんの治療は、腫瘍の組織型や病期によって異なり、標準治療に基づいて決めていきます。 《非小細胞肺がんの場合》 早期の非小細胞肺がんの治療の中心は手術となります。手術後に再発防止のために化学療法を行うこともあります。手術が難しい場合には、放射線治療を行います。またがんが手術で取りきることが出来ないほど進行 […]

肺がん

 やまねこ 肺がんの組織分類は、腺がんと扁平上皮がんが多いニャ 【肺がんとは?】 口から入った空気は、気管を通り、左右の肺に分かれた後で、気管支で枝分かれをします。そして、最後には肺胞に辿り着きます。肺胞の周りでは毛細血管が取り巻かれており、そこで酸素と二酸化炭素のガス交換が行われています。肺がんとは、肺の気管、気管支、肺胞の一部が何らかの原因でがん化したものです。進行するにしたがって、 […]