脂肪腫は体のどこにでも発生する可能性があるニャ
【脂肪腫とは?】
脂肪腫とは、皮下の脂肪組織が増殖することによって生じる良性の腫瘍です。脂肪・筋肉・血管など柔らかい部位に出来る「軟部良性腫瘍」の中では最も頻度が高い疾患と言われています。脂肪腫は、体のどこにでも発生する可能性があり、一カ所にとどまる場合もあれば、様々な箇所に複数発生することもあります。成熟した脂肪細胞が増殖して柔らかいしこりを作ることが原因ですが、発生する根本的な原因やメカニズムはまだわかっていません。
【脂肪腫の種類】
脂肪腫の内部に含まれる細胞の成分によって、線維脂肪腫、筋脂肪腫などのタイプに分かれます。腫瘍の内部で血管が増殖しているタイプは血管脂肪腫と呼ばれます。また複数出来る脂肪腫のことを多発性脂肪腫といいます。
【治療】
良性の腫瘍であるため、生活に支障がなければ治療する必要はありません。ただ腫瘍が大きい場合や徐々に大きくなってくる場合などには、摘出する必要が出てきます。
〈ICD分類〉
脂肪腫 ⇒ D17.0-9