心臓弁膜症④ 連合弁膜症とは?

 
やまねこ
一つの弁だけじゃなく、複数の弁に異常が起こることを連合弁膜症というニャ

【連合弁膜症とは?】

大動脈弁や僧帽弁、さらに三尖弁に異常が起こる場合、一つの弁だけではなく、複数の弁に異常が起こることがあります。これを連合弁膜症といいます。特にリウマチ性のものに連合弁膜症が多く見られます。

この場合は、一つの弁を治療しても改善はしにくく、多くは複数の弁を同時に治療する必要があります。

組み合わせとしては、僧帽弁疾患兼大動脈弁疾患、大動脈弁疾患兼僧帽弁疾患、僧帽弁疾患兼三尖弁疾患などがあり、病名としては僧帽弁狭窄兼大動脈弁狭窄症や大動脈弁閉鎖不全症兼僧帽弁閉鎖不全症、僧帽弁狭窄症兼三尖弁閉鎖不全症などがあります。

【治療】

病態や重症度によって様々になります。内科的、保存的治療から、単弁置換術、単弁形成術、二弁置換術、弁置換術+弁輪形成術、弁形成術+弁輪形成術など様々な外科的組み合わせが症例ごとに検討されます。

〈ICD分類〉

僧帽弁および大動脈弁の合併障害 ⇒ I08.0

僧帽弁および三尖弁の合併障害 ⇒ I08.1

大動脈弁および三尖弁の合併障害 ⇒ I08.2

僧帽弁および大動脈弁および三尖弁の合併障害 ⇒ I08.3

その他の連合弁膜症 ⇒ I08.8

連合弁膜症NOS ⇒ I08.9