子宮頸管熟化不全

 
やまねこ
分娩が近づくと子宮頸部は柔らかくなるニャ。これを頸管熟化というニャ

【子宮頸管熟化不全とは?】

子宮頸管は、軟産道の中で胎児娩出に対する抵抗が最も強い部分と言われています。これは妊娠中に胎児を子宮腔内に保持するために、子宮頸管を形成する子宮頸部には充分な強度が備わっているからです。

分娩が近づくと、この抵抗をなくし胎児を娩出しやすくなるために子宮頸部は柔らかくなります。これを頸管熟化といいますこうした変化が欠如、または遅延した状態を子宮頸管熟化不全といいます。

【治療】

子宮頸部の熟化が不十分なために出産予定日が過ぎても分娩が始まらない場合など、分娩時に子宮頸管熟化不全が認められる場合には、薬や器具で人工的に子宮の出口を広げる処置を行います。

〈ICD分類〉

子宮頸管熟化不全 ⇒ O34.4