血小板を知る

 
やまねこ
血小板はかさぶたを作ってくれるニャり。無理に剥がしてはいけないニャり。

【血液の基本構成】

・血液は「血漿」と「血球」で出来ています。

・血球には「赤血球」「白血球」「血小板」という三種類の細胞があります。

【血小板とは】

・怪我をした場合、小さな出血であればかさぶたが出来て傷は治ります。この止血過程で大切な働きをするのが血小板です。

・血小板は血球の中でも最も小さく、核を持っていない円盤状の細胞です。

【血小板の働き】

・血管が傷つくと、血管内部のコラーゲン繊維が露出します。血小板はこれを感知して、血小板同士がくっつき合いながら傷口に集まって蓋をします。さらにセロトニンというホルモンを放出して血管を収縮させて傷口を小さくします。このときにフィブリンという繊維が絡みついて、血小板だけでなく赤血球や白血球をも巻き込んでかさぶたを形成します。

体の内部で起きた小さな出血に対しても、血小板は修復します。しかし血液がどろどろの状態であると血管が傷つきやすくなり、傷が出来るたびに血栓(かさぶた)が造られます。こうした血栓が役割を果たすとやがて血液に運ばれて、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすことがあります。