虚血性心疾患は、狭心症と心筋梗塞の二つに大きく分類されるニャ
循環器の病名が大きく分けて「不整脈」と「虚血性心疾患」の二つに分かれることは、「循環器の基礎知識① 不整脈とは?」でも述べました。
では、今度はもう一つの「虚血性心疾患」の説明をしたいと思います。
【虚血性心疾患とは?】
「虚血性心疾患」とは、冠動脈が狭くなったり、閉塞したりすることで血流障害を起こす病気です。高血圧や糖尿病、肥満などにより冠動脈が動脈硬化を起こすことを原因として発症し、「狭心症」と「心筋梗塞」の二つに大きく分類されます。
血管壁が硬くなる動脈硬化が進み、血管の内腔が狭くなるのが「狭心症」で、完全に詰まるのが「心筋梗塞」というわけですね。
〈ICD分類〉
「狭心症」
不安定狭心症 ⇒ I20.0
冠攣縮性狭心症、異型狭心症 ⇒ I20.1
労作性狭心症 ⇒ I20.8
狭心症NOS ⇒ I20.9
「心筋梗塞」
急性心筋梗塞 ⇒ I21.0-9
急性冠症候群 ⇒ I24.9
陳旧性心筋梗塞 ⇒ I25.2
心室瘤 ⇒ I25.3
冠動脈瘤 ⇒ I25.4
虚血性心筋症 ⇒ I25.5
無症候性心筋虚血 ⇒ I25.6
虚血性心疾患NOS ⇒ I25.9
※急性冠症候群(ACS)とは、動脈硬化により形成された不安定プラークが破綻し、そこに血栓が出来ることによって冠動脈内腔が急速に狭窄または閉塞した病態をいいます。不安定狭心症、急性心筋梗塞が含まれます。