誤嚥性肺炎

 
やまねこ
老人には頻発する病気の横綱だニャ

【嚥下障害とは?】

食べ物や飲み物、あるいは唾液や痰などを飲み込むことを嚥下といいます。通常、健康な状態であれば、嚥下されたものは、口から食道を通って胃に入っていきますが、嚥下機能が低下している場合は、嚥下したものが口から食道に入らずに、気管に入ってしまうことがあります。これを誤嚥といいます。またこうした飲み込みに関する障害のことを嚥下障害といいます。

【誤嚥性肺炎とは?】

誤嚥性肺炎とは、細菌が唾液や食べ物などと一緒に誤嚥され、気管支や肺に入ることで発症する疾患です。

また吐物を大量に吸引した場合には、胃酸による化学性肺炎を起こすことがあり、メンデルソン症候群と呼ばれています。

【嚥下障害が起こる原因】

嚥下障害を引き起こす原因として代表的なものとして、廃用性症候群(長期間の寝たきりなどで、体を動かさない状態が続いたときに筋委縮や褥瘡など、さまざまな症状が現れる状態)や脳梗塞などの脳血管障害パーキンソン病などの神経疾患などが挙げられます。

また口腔内に存在している細菌が原因であることが多いとされており、口腔内が充分清潔に保たれていない場合、肺炎の原因となる細菌がますます繁殖し、発症するリスクがさらに高まります。

〈ICD分類〉

誤嚥性肺炎 ⇒ J69.0

嚥下障害 ⇒ R13

メンデルソン症候群 ⇒ J95.4

廃用性症候群 ⇒ M625.0-9

脳梗塞 ⇒ I63.0-9

パーキンソン症候群 ⇒ G20