肺水腫を治すには、起因となっている病気を治さなければいけないニャ
【肺水腫とは?】
血液中の液体成分が異常に漏れ出てしまい、毛細血管から肺胞内に滲み出ている状態です。本来空気で満たされるべき肺の空間が液体で置き換わってしまっている為、肺での酸素の取り込みが障害されて重症化すると呼吸不全に陥ることがあります。
【原因】
心筋梗塞など心臓に起因する「心原性肺水腫」と敗血症や誤嚥、重症肺炎や重症外傷など心臓以外のものに起因する「非心原性肺水腫」の大きく分けて二つの原因があります。「非心原性肺水腫」の中でも急性呼吸窮迫症候群といわれるものは死亡率も高い疾患です。
【治療】
起因となる病気の根本治療が必要になります。
また肺水腫では低酸素血症を伴っている状況であるため、人工呼吸管理が行われることがあります。また肺胞内に滲み出ている液体成分を毛細血管に戻すことを目的として、気道内に圧力をかける呼吸管理が行われます。
心原性肺水腫の場合は、利尿剤やニトログリセリン、ドパミンなどの薬剤を使用します。
〈ICD分類〉
心原性肺水腫 ⇒ J81
非心原性肺水腫 ⇒ J81
肺水腫NOS ⇒ J81