聞き慣れない英語交じりの言葉だけど、実は一番多い慢性糸球体腎炎だニャ
【IgA腎症とは?】
IgA腎症とは、血尿や蛋白尿などの症状が現れる慢性糸球体腎炎の一種の病気です。日本人を含むアジア人に多い病気で、白人は稀です。日本では小児・成人ともに慢性糸球体腎炎の中で最も頻度の高い病気になっています。
発症時期には自覚症状はほとんどありません。
ただし治療をしないまま放置すると20年程度で末期腎不全に至ることがあります。
【IgA腎症の原因】
IgA腎症は、腎臓の糸球体にあるメサンギウムという領域に、免疫グロブリンの一種であるIgAが沈着することで、糸球体に炎症が生じる病態です。
IgA腎症の患者では異常なIgA(糖鎖異常IgA)が血液中に増加していることがわかっております。この異常なIgAが糸球体に沈着すると、糸球体の血管で炎症が起こり、蛋白尿や血尿が生じてしまいます。
〈ICD分類〉
IgA腎症 ⇒ N02.8