【なぜ貧血は起こるのか?】
酸素供給の役割を担っている血液中のヘモグロビンを構成する赤血球が減少し、そのために体内の細胞が酸素欠乏状態になることで貧血は起こります。
【では、なぜヘモグロビンが減少するのか?】
・・・赤血球の原料となる鉄分のほか、タンパク質やビタミンB12、葉酸などが不足して赤血球が造られにくくなっています。
〈ICD分類〉
鉄欠乏性貧血 ⇒ D50.0-9
ビタミンB12欠乏性貧血 ⇒ D51.0-9
葉酸欠乏性貧血(大球性貧血) ⇒ D52.0-9
その他の栄養性貧血 ⇒ D53.0-9
※小球性低色素性貧血:赤血球の大きさが通常よりも小さく、赤血球に含まれるヘモグロビンの濃度が減少している貧血。鉄欠乏性貧血、鉄芽球貧血、サラセミアなどにみられます。 ⇒ D50.8
※正球性正色素性貧血:赤血球の大きさ、赤血球に含まれるヘモグロビンの濃度のどちらも正常範囲内にあるが貧血を呈するもの。溶血性貧血、続発性貧血、急性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、再生不良貧血など多くの疾患にみられます。 ⇒ D64.9
※巨赤芽球性貧血:ビタミンB12と葉酸による不足が原因となる貧血。
巨赤芽球性遺伝性貧血 ⇒ D51.1
栄養性巨赤芽球性貧血 ⇒ D52.0
詳細不明の巨赤芽球性貧血 ⇒ D53.1
※悪性貧血:ビタミンB12が欠乏して起こる貧血 ⇒ D51.0
※造血幹細胞に障害があり、赤血球の産生が出来ない場合も貧血になります。⇒ D60-D61
〈ICD分類〉
溶血と呼ばれるもので、やけどや蛇の毒、溶血性貧血などの自己免疫疾患によって起こる。⇒ D55-D59
〈ICD分類〉
急性出血後貧血 ⇒ D62
新生物疾患(C00-D48†)における貧血 ⇒ D63.0*
ほかに分類されるその他の慢性疾患(腎性など)における貧血 ⇒ D63.8*