【肺高血圧症】
●肺高血圧症:心臓から肺に血液を送る血管(肺静脈)の末梢の小動脈の内腔が狭くなって血液が通りにくくなり、肺動脈の血圧(肺動脈圧)が高くなる病気です。
〈ICD分類〉
原発性肺高血圧症(特発性)(原発性) ⇒ I27.0
その他の二次性〈続発性〉肺高血圧症 ⇒ I27.2
※原因疾患の分類が必要な場合には追加コードを使用する。
【妊娠高血圧症候群】
●妊娠高血圧症候群:妊娠20週以降に高血圧が現れ、産後12週までに血圧が正常になる場合を言います。
〈ICD分類〉
明らかな蛋白尿を伴わない妊娠高血圧症 ⇒ O13
明らかな蛋白尿を伴う妊娠高血圧症 ⇒ O14.0-9
※ヘルプ症候群(O14.9):妊娠高血圧による母胎合併症の一つで、溶血、肝酵素の上昇、血小板減少などを伴う症候群。
※妊娠中毒症=妊娠高血圧症
蛋白尿を伴うか伴わないか不明な場合はO14.9のコードをつけます。
※また既存の高血圧に合併するものは、O10.0-9、O11にコードし、妊娠高血圧か既存の高血圧か不明なものには、O16のコードをつけます。
【高血圧が原因の眼の病気】
●高血圧性眼底(高血圧性網膜症):血圧が高くなると、その影響で網膜の出血や綿花様白斑(綿の塊のように見える白い斑点)などの様々な病変が生じます。これが高血圧性眼底(高血圧性網膜症)と呼ばれる病気になります。
●網膜動脈硬化症:高血圧が何年も続くと動脈が次第に弾力を失い、血管壁の性質が変化して厚くなります。この全身性の動脈硬化に伴って、この病変が網膜動脈に起こったものが網膜動脈硬化症です。高血圧眼底が現在の血圧の高さを示しているのに対し、網膜動脈硬化症は、長年にわたって高血圧が続いてきたことを表わしています。
●網膜中心静脈閉鎖症:網膜中心動脈から送り込まれ、網膜に酸素や栄養を提供した血液は、網膜静脈の枝を通って網膜中心静脈に集められ眼球の外へと流れていきます。この静脈の内腔が様々な原因で塞がってしまうと、その閉塞部から先には血液が流れなくなってしまい、網膜の血管から血液が溢れ出てしまいます(うっ血)。この循環障害のため網膜が障害される病気が網膜中心静脈閉鎖症です。また網膜中心静脈の枝(分枝)が閉塞したものは、網膜中心静脈分枝閉鎖症といいます。
〈ICD分類〉
高血圧性眼底(高血圧性網膜症)⇒ H35.0
網膜動脈硬化症 ⇒ H35.0
網膜中心静脈閉鎖症 ⇒ H34.8
網膜中心静脈分枝閉鎖症 ⇒ H34.8