血漿は血液の縁の下の力持ち。字が難しいからといって侮ってはいけないニャ。
【血液の基本構成】
・血液は「血漿」と「血球」で出来ています。
・血球には「赤血球」「白血球」「血小板」という三種類の細胞があります。
【血漿とは?】
・血漿は血液の50~60%を占めています。この液体にはブドウ糖やタンパク質、ミネラルなど細胞の生命維持に欠かせないものが溶けており、溶けない性質の成分は、タンパク質と結びつくなどして溶ける形に変わって含まれています。
・血漿にはタンパク質は6~8%含まれており、そのうち約60%がアルブミン、約40%がグロブリンという成分です。
・グロブリンの中でも免疫機能に関わっているものを免疫グロブリンと呼びます。これは細菌などを攻撃する働きがあります。
・血漿タンパク質には、フェブリーノゲンという血液凝固因子があります。これは血管の出血時に血小板とともに傷を塞ぐ働きがあります。
【血漿の働き】
・血漿は毛細血管を介して体液と循環することで、全身の細胞に栄養やホルモンを運ぶ一方、老廃物を回収します。
・血漿は細胞内の水の分量を調節する働きがあります。