様々な電解質異常⑤ リン酸塩(P) 

 
やまねこ
聞き慣れない奴だが、なかなか大事なやつだニャ

リン酸塩:体内になるリンはほとんどすべて酵素と結合し、リン酸塩を形成しています。リン酸塩の85%が骨に含まれています。残りは主に細胞の中にあり、エネルギーの産生に関わっています。

リン酸塩は骨や歯の形成に必要です。また、細胞がエネルギーを作るのに使う物質や、細胞膜、DNA(デオキシリボ核酸)など、いくつかの重要な物質の構成要素としても使われます。リン酸塩は食物から摂取し、尿や便で排出します。

≪低リン(P)酸血症≫

血液中のリン酸塩濃度が非常に低くなった状態です。リン酸塩の血中濃度引く状態が長時間続くと、慢性低リン酸血症を起こします。慢性低リン酸血症は、通常、副甲状腺機能亢進症などが原因で、リン酸塩の排出量が過剰になって発生します。

≪高リン(P)酸血症≫

血液中のリン酸塩濃度が非常に高くなった状態です。重度の腎機能不全の場合以外は、まれにしか発生しません。

〈ICD分類〉

低リン酸血症 ⇒ E83.3

高リン酸血症 ⇒ E83.3