バルサルバ洞動脈瘤(破裂)

 
やまねこ
バルサルバ洞とは、聞き慣れない言葉だけれど、大動脈弁のすぐ上にある大動脈の底の場所のことをいうニャ

【バルサルバ洞動脈瘤】

バルサルバ洞とは、大動脈弁の直上にある大動脈の底の場所のことをいいます。そこの壁が薄くなり、瘤状に腫れた状態をバルサルバ洞動脈瘤といいます。基本的に先天的な疾患ですが、血管の病気や動脈硬化、感染などが原因となることもあります。また心室中隔欠損症と大動脈弁不全を合併することが多いです。

動脈瘤のままの状態であれば、症状もなく、心臓の機能にもほぼ影響を与えませんが、これが破裂してしまった場合は、心臓への血流が増えて心不全をきたします。

【治療】

手術による治療が基本となります。

動脈瘤が未破裂の状態で見つかった場合は、状態や患者の年齢などを考慮に入れて手術の適応を決めます。動脈瘤が破裂している場合は、血管を治療する緊急手術を行います。

バルサルバ洞動脈瘤手術右房あるいは右室経由でバルサルバ洞動脈瘤の突出部を切除し、パッチで閉鎖します。

〈ICD分類〉

バルサルバ洞動脈瘤(破裂)⇒ Q25.4

〈ICD9-CM〉

バルサルバ洞動脈瘤手術 ⇒ 35.39

バルサルバ洞動脈瘤破裂手術 ⇒ 35.39