血液が赤いのは、赤血球という細胞の中にヘモグロビンがあるからニャ。ニャんと、赤血球は血液の主役なんだニャ!
【血液の基本構成】
・血液は「血漿」と「血球」で出来ています。
・血球には「赤血球」「白血球」「血小板」という三種類の細胞があります。
【赤血球とは?】
・赤血球はヘモグロビンという赤色色素を含んでいます。
・ヘモグロビンはヘム鉄とグロビンというタンパク質が結合した物質で、酸素が多いところでは酸素と結びついて二酸化炭素を放出し、酸素が少ないところでは酸素を放出して二酸化炭素と結びつくという性質を持っています。
・この性質のおかげで赤血球は酸素の多い肺で酸素を取り込んで二酸化炭素を放出し、酸素の薄い全身の細胞では酸素を放出して二酸化炭素を取り組むことが出来ます。
【赤血球の寿命とその後】
・赤血球には約120日という寿命があります。老化して柔軟性がなくなった赤血球は脾臓の中で破壊処理されます。
・骨髄で毎日大量の赤血球が造られていますが、同じ数の赤血球が死滅しているので、トータルとして赤血球の数は一定に保たれています。
・このバランスが崩れ、血球が造られなくなるのが再生不良性貧血、作られる以上に赤血球の破壊が進むのが溶血性貧血です。
【脾臓で破壊された赤血球のその後】
・脾臓で破壊された赤血球はゴミとして処理されますが、その際に赤血球の主成分であるヘモグロビンはヘムとグロビンに分かれて、そこに含まれている鉄分は体内でリサイクルされます。そしてヘムの鉄分が取り除かれた残りの部分はビリルビンという黄色い物質に変えられて、肝臓に送られて胆汁となり、十二指腸に排泄されます。
⇒ 胆汁は脂肪の消化吸収を助ける働きをしていますが、便の入りが黄褐色なのは、実はこの十二指腸に排出された胆汁の色によるものです。