糖尿病性昏睡 糖尿病ケトアシドーシスと高血糖高浸透圧症候群

 
やまねこ
高血糖が続くと、命が危ないニャ

【糖尿病性昏睡】

糖尿病性昏睡とは、主に糖尿病に伴う高血糖が原因で起こる昏睡をいいます。糖尿病性昏睡には、主にⅠ型糖尿病の型が起こす「糖尿病ケトアシドーシス:DKA」と、Ⅱ型糖尿病の高齢者が起こしやすい「高血糖高浸透圧症候群:HHS」(非ケトン性高血糖浸透圧性昏睡)があります。

≪糖尿病ケトアシドーシス(DKA)≫

糖尿病ケトアシドーシスとは、血液中の糖を体内に取り込むために必要なインスリンが不足することで起こります。

インスリンが不足するとエネルギーとして糖分を使えない代わりに遊離脂肪酸を分解します。このときに副産物として産生されるケトン体が急に増える(高ケトン血症)ことで、血液が酸性になり(ケトアシドーシス)、体に異常が発生するという仕組みです。

ケトアシドーシスは、Ⅰ型糖尿病の型で特に多く起こり、重症感染症やそのほかの病気にかかったとき、暴飲暴食をしてしまったとき、インスリン注射を忘れてしまった時などに起こります。

また高血糖状態が続いたとき、警戒しなければならないのが「糖尿病性ケトアシドーシス昏睡」です。ケトアシドーシスが進行すると、嘔吐や脱水症状が始まります。そのうち呼吸の乱れ、悪心、腹痛も起こり、やがて昏睡状態となり、生命が危険に脅かされます。

≪高血糖高浸透圧性症候群(HHS)≫

感染や脱水が誘因となり著名な高血糖及び高浸透圧をきたし、脳神経の細胞内脱水が起こる状態のことです。

Ⅱ型糖尿病の高齢者に多いです。

あくまで著名な脱水が主体で、インスリンの欠乏は糖尿病ケトアシドーシスに対して相対的で、アシドーシスになるほどケトン体は産生しません。

≪清涼飲料水ケトーシス(ペットボトル症候群)≫

Ⅱ型糖尿病の肥満者に多いです。

清涼飲料水多飲による高血糖による口渇で、さらなる摂取を繰り返し、高血糖を増悪させます。そして、糖毒性によるインスリン作用の低下がケトン体の産生を促し、ケトアシドーシスに至ります。

ICD分類〉

糖尿病性高血糖高浸透圧症候群 ⇒ E10-4.0

糖尿病性ケトアシドーシス昏睡 ⇒ E10-4.0

糖尿病性ケトアシドーシス 昏睡の記載のないもの ⇒ E10-4.1

ペットボトル症候群 ⇒ E10-4.1