植え込み型除細動器(ICD)は、心室頻拍や心室細動に用いられるニャ
【ペースメーカーと植え込み型除細動器(ICD)の違い】
脈が病的に遅くなる「徐脈」に対しては、ペースメーカー植え込み術が有効です。一方で反対に脈が病的に早くなる「頻脈」、特に心拍数の速い心室頻拍や心室細動といった危険な頻脈を治療するために用いられているのが植え込み型除細動器(ICD)です。
【植え込み型除細動器(ICD)とは?】
植え込み型除細動器(ICD)は常に心拍数を監視し、心拍数があらかじめ設定された基準を上回ると、状況に応じた治療が自動的に選択され、行われます。ペースメーカーとしての機能も備わっており、脈が遅いときにも作動します。
この装置によって不整脈を止める方法には、「ペーシング」と「電気ショック」の二つがあります。
ペーシングは、不整脈より少し早く心臓を人工的に刺激する方法です。これで不整脈が止まってくれれば痛みは感じませんが、心室頻拍や心室細動ではペーシングでは止まらないことがあります。その場合は電気ショックが必要です。
植え込み型除細動器(ICD)には、心室のみにリードが挿入されるVVI型ICDとDDD型ICDがあります。
〈ICD-9-CM〉
植え込み型除細動器(ICD)挿入及び交換術 ⇒ 37.94