心臓再同期療法 CRT-PとCRT-D

 
やまねこ
CTRは心臓同期療法の略、CTR-DのDは除細動器(Defibrillator)の頭文字だニャ

【心臓再同期療法とは?】

心不全を示す患者では、しばしば心電図のQRS幅が延長し、左脚ブロックが発生します。このような場合、心臓内の電気活動の遅延から心臓同期不全が生じます。

心房と心室、右心室と左心室、左心室内での電気活動の遅延によって、心筋収縮のタイミングにズレが生じるのです。

心臓同期療法(CRT)は、そうした場合にペースメーカーやリードを使用して心筋を早期に刺激することによって収縮のタイミングのズレを改善する治療法です。

【CRT-PとCRT-D】

機器には、心室全体の同期を目的と知るCRT-Pと、CRT-Pの機能にさらに除細動器機能を併せ持った植え込み型の治療機器のCRT-Dがあります。Dとは、Defibrillator(除細動器)の頭文字です。

CRT-Pは重篤な心不全症状の改善に用いられ、CRT-Dは致死性の不整脈(心室頻拍、心室細動)を合併した心不全患者に適応となります。

〈ICD9-CM〉

CRT-P植え込み術 ⇒ 00.50

CRT-D植え込み術 ⇒ 00.51

CRT-P交換術 ⇒ 00.53

CRT-D交換術 ⇒ 00.54