心臓や脳に対しても障害を起こすと考えると、糖尿病ってやっぱり恐い病気だニャ
【糖尿病大血管障害とは?】
糖尿病の合併症は、一般的に急性合併症と慢性合併症に大別されます。
そのうちの慢性合併症は、成因やその病態から血管障害合併とその他の合併症に分けられ、さらに血管障害は、細小血管障害と大血管障害(動脈硬化性血管障害)とに分けられます。糖尿病大血管障害とは、動脈硬化による血管障害をいいます。
持続する高血糖に合併しやすい高血圧、高脂血症、肥満などが動脈硬化を促進する因子になりやすく、動脈硬化から虚血系心疾患(狭心症、心筋梗塞など)や脳血管障害(脳梗塞などの脳卒中)などを合併していきます。
糖尿病大血管障害は、糖尿病の早期から発症するのが特徴的です。
【糖尿病大血管障害の合併】
≪狭心症、心筋梗塞≫
糖尿病に合併する狭心症、心筋梗塞には労作時に狭心痛(胸の痛み)が現れにくく、早期発見が遅れがちになるという特徴があります。これは糖尿病患者においては、知覚鈍麻があることが多いためです。
≪脳血管障害≫
糖尿病に合併する脳血管障害には、高血圧と糖尿病の相乗効果でリスクが上昇する特徴があります。また細かい血管の小梗塞が多発するので片麻痺などの典型的な症状が出にくいです。
〈ICD分類〉
糖尿病血管障害(アンギオパシー) ⇒ E10-4.5† I79.2*