狭心症は、労作狭心症と冠攣縮性狭心症、安定型狭心症と不安定狭心症がそれぞれセットで分類されるニャ
【狭心症とは?】
心臓が絶え間なく動くためには絶えず酸素を必要とします。心臓にはその酸素や栄養分を供給している冠動脈という血管があります。狭心症は、この冠動脈の一部が狭くなることによって血液の流れが悪くなり、心筋に十分な酸素を与えることが出来なくなった状態をいいます。
【狭心症の種類】
《労作性狭心症と冠攣縮性狭心症》
冠動脈が細くなる原因としては、大きく分けて動脈硬化によるものと冠攣縮によるものがあり、狭心症はそれによって二つのタイプに分けられます。
原因 動脈硬化 ⇒ 労作性狭心症
原因 冠攣縮 ⇒ 冠攣縮性(安静)狭心症
※冠攣縮性(安静)狭心症は、労作性狭心症に比べて数が少ないことから異型狭心症と呼ばれることもあります。
《安定型狭心症と不安定狭心症》
発作による原因による分類とは別に、病状が安定しているどうかによって「安定型狭心症」と「不安定狭心症」にも分けられます。
安定型狭心症:急に走る、重いものを持つなど、症状が出るキッカケがいつも同じだったり、痛みの程度や持続時間も同じだったりするもの。
不安定狭心症:安定型狭心症を自己診断で放っておき、安静にしている時でも発作が起きるようになった状態。心筋梗塞に限りなく近づいている状態で、突然死の可能性がある。
〈ICD分類〉
不安定狭心症(UAP)⇒ I20.0
冠攣縮性狭心症(VSA)、安静狭心症、異型狭心症(VAP)⇒ I20.1
労作性狭心症(eAP)⇒ I20.8
安定性狭心症 ⇒ I20.9
狭心症(AP)NOS ⇒ I20.9