羊水過少症は、羊水が100㎖未満が目安だニャ
【羊水過少症とは?】
羊水とは、母体のおなかの中で胎児を守る液体(弱アルカリ性の液体、約99%は水)です。衝撃を吸収するクッションの役割を果たしながら、同時に胎児の呼吸の練習や、筋肉や骨格を発達させる運動といったトレーニング空間を作っています。
羊水の量は妊娠経過にあわせ推移しますが、一般的に妊娠30週から35週で800㎖(ピーク)に達し、40週目から減少しはじめ(500㎖以下)出産を迎えます。
羊水過少症とは、羊水が基準量よりも少ないことをいいます。100㎖未満が目安です。
【原因】
「妊婦高血圧症候群」「抗リン脂質抗体症候群」「膠原病」「血栓症」などのより「胎盤機能不全」を起こしている場合、「前期破水」などが挙げられます。また子宮の血流減少も要因の一つと考えられています。
その他先天的な理由で胎児の腎臓に異常がある場合や、尿の通り道に閉塞・狭窄がある場合には、尿量が少ないために羊水過少症になることがあります。また特定の薬物の影響で胎児の尿量が減少することもあります。
【治療】
まず羊水が減ってしまった原因を特定し、原因や妊娠週によってそれに合わせた治療を行います。胎児の健康が確認出来ない場合には、帝王切開が検討されます。
〈ICD分類〉
羊水過少症 ⇒ O41.0