胃ポリープ

 
やまねこ
ひと口にポリープと言ってもいろいろとあるニャ。ポイントはやっぱりヘリコバクターピロリ菌だニャ

【胃ポリープとは?】

胃ポリープとは、正確には「胃に発生する上皮性、良性、隆起性病変」のことをいいます。広義には腺腫、粘膜下腫、がんなど胃の中に隆起した病変の総称として使用されることもあります。胃ポリープは過形成ポリープ胃底腺ポリープ特殊性(炎症性、症候性、家族性)に分類されます。

【胃ポリープの種類】

≪胃過形成ポリープ≫

過形成ポリープの発生は30歳以上で年代とともに増加する傾向があります。ヘリコバクターピロリ菌陽性で異種性胃炎にある胃に発生しますが、腸上皮化生との関連はあまりなく、がん化することはまれです。

≪胃低腺ポリープ≫

胃低腺ポリープは、胃低腺の粘膜に数個以上発生します。女性に多く、胃底腺の粘膜は萎縮せず、状態が良好なことが特徴です。ヘリコバクターピロリ菌陰性できれいな胃に発生します。がん発生例も報告されていますが、その頻度は極めて低いので心配する必要はありません。

≪胃腺腫≫

胃腺腫とは、胃生検組織診断分類でグループ3と診断される良性の病変をいいます。高齢者で腸上皮化生をもつ、かなり萎縮した粘膜にみられます。男性が多く、男女比は4:1です。注意すべきは、生検で腺腫と診断されても切除後に胃がんと診断される例があり、特に形態的に平坦なものや陥凹している腺腫(陥凹型腺腫)では、切除後にがんと診断される確率が3~5割程度あると報告されています。

〈ICD分類〉

胃ポリープ ⇒ K31.7

胃過形成ポリープ ⇒ K31.7

胃底腺ポリープ ⇒ K31.7

胃腺腫 ⇒ D13.1

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