洞不全症候群

 
やまねこ

徐脈頻脈症候群とは、洞不全症候群の病型の一つだニャ。
 

【洞不全症候群とは?】

洞不全症候群とは、洞結節の異常によって心臓の中で電気信号が作られなくなる病気です。電気不足で脈が遅くなるか、または時折心臓が止まるようになりますが、この病気では同時に心房の異常も合併することがあり、そうなると徐脈と同時に頻脈も出て来ることがあります。

そうした場合、頻脈が停止した時に心臓が止まりやすくなり、ふらつきや失神が起こります。洞不全症候群では、心臓が止まってそのまま亡くなることはありませんが、意識を失った際に事故に遭ったりすることがあるので注意が必要です。また徐脈の状態が続くと、心臓の機能が低下して心不全になることがあります。

失神やふらつきなどの症状が出現した場合は、ペースメーカーの植え込み手術が基本的に必要となります。

【原因】

洞不全症候群の原因はハッキリしておらず、洞結節や心房の老化現象が主要な原因ではないかといわれています。

【ICD分類】

洞不全症候群(SSS)⇒ I49.5

徐脈頻脈症候群 ⇒ I49.5

※徐脈頻脈症候群とは、洞不全症候群の病型の一つで、心拍リズムが遅くなる徐脈の期間と、心房細動や心房粗動などの心房由来の頻拍性不整脈が見られる期間が交互に見られる病態のことをいいます。